2016/02/11

Sorcery!


この度の『旧正月セール』で購入。同名のゲームブックをゲーム化したものらしい。
ゲームブックというのはアドベンチャーゲームとして遊べる本のことを指すようだが実物を見かけたことはない。その辺の書店に並んでいるものなのだろうか。

そこそこ楽しめたので感想を書いておく。
日本語化できるかも調べたが結局わからない。obbファイルってどうやってバラすんだろうか。


物語はアナランド王国が所有していた強力な力を宿した冠・諸王の冠(The crown of kings)が悪い奴に盗まれたので取り戻しに行くというもので、まさに王道を行くお話。

主人公は男女から選ぶが能力が異なるといったことはない。男女ともざっくりプレイしたが、シナリオの変化も感じなかった。なぜゲームブックでは存在している戦士と魔法使いのクラスを削除したのだろうか。
こちらが男女主人公。洋物らしく絵は全体的にアクが強い

読み物系のADVで分岐が非常に多彩。リプレイ性は十分。ただし英語のみ。難しい文章はそこまでないが、英文を読解しつつ状況を想像したり世界観を読み取ったりしなければならないため疲れた。日本語でやりたい。
日本語訳のゲームブックが出版されているようなのでちょっと興味があったりする。
Part1のマップ。もう少し上に続くが画面に収まらなかった
小説を読むようにストーリーは進む
選択肢が出る場面では度々スペルを使う選択肢が出てくる。基本的にこのゲームでスペルを使わない手はないのでどんどん使っていくといい。スペルブックで効果の説明を読むこともできるが、使用できるスペルも選択肢の内から選ぶ形式であり、選択したときに効果もわかるのでスペルブックを読む必要性はない。ただの読み物に過ぎないので、数十種類に及ぶスペルの説明を読むことは強制されていない。設定厨の気がある私が読んでもあまり面白いものではなかった。本当にただのスペルの説明書だ。
また、いざとなれば神に祈って助けを請うこともできる。いつでも応えてくれる訳ではないらしいが、ほとんど使っていないのでよくわからない。

あとは戦闘か。
雑魚敵との戦闘
戦闘システムは、0-9.0まで(敵によっては異なる)の幅でゲージを消費して攻撃し、数字の大きい方が2-4のダメージを一方的に与えるというもの。ただし、0(防御)を選択した場合はあらゆる攻撃を1ダメージに抑え、ゲージを大幅に回復できる。そのターンの相手の消費ゲージは見えるが現在のゲージ量は見えないので相手の出方からゲージ量を推測しつつ立ち回ることになる。残ゲージが多い方が有利なので、いかにゲージを相手より高く維持するかがポイント。

システム自体は悪くないが、雑魚戦での緊張感がまったくない。上記のSSのように2倍近くもゲージ差がある雑魚は余裕で完封勝ちできる。雑魚とはいえもう少し手ごたえが欲しかった。ゲームブックと同様にサイコロ形式で良かったようにも思う。また、戦闘終了後は勝利・敗北を問わず戦闘をやり直すことができる。更に、このやり直しシステムはあらゆる場面で有効なので、選択肢を選んだ後で気に入らない結果が出ても即座にやり直して良い結果を得られる。神に祈るよりもお手軽で確実じゃないか。
使うか使わないかは貴方次第。


4部作のゲームで現在part1とpart2が販売されており、データの引継ぎも可能。part1はクリアまで2時間程度。1週目は良くわからないままクリアし、プレイの仕方を把握した2週目は積極的にあちらこちらに出向いたこともあり面白かった。消極的にプレイすると本当に面白くないので、危険に飛び込んで行くくらいが丁度いい。やり過ぎると即死するが。


最後に日本語化について。
おそらく common.obb / s1.obb / s2.obb の3つのファイルにデータがある。しかし、このobbファイルをどう扱えばいいのかわからなかった。7zipやWinRARで展開できるという情報もあったが、Sorcery!では使えず。android SDKの内容物のjobb.batで展開できそうな感じするが、このjobb.batもどう扱えばいいのかわからない。お手上げ。シャドウゲイト的な日本語化をしたら面白いかな、などと思ったのだが。

The wolf among usが終わったら何を翻訳するか。The walking dead2のDLCって結局いつなんだ?

2 件のコメント:

  1. 40歳目前のおじさんの私がたしか中学生の頃に夢中になって遊んだゲームブックです。当時は本屋に小さいながらもゲームブックが並んだ棚があったのを思い出します、なつかしい。
    スマホ版が出たときにたまらず購入しました。英語は苦手なのですがのろのろと読み進めるうちに夢中になっていました。当時の挿絵をそのまま使用しているのがうれしい限りです。
    ゲームになるとマップから視覚的に辿ったルートが見れるのでリプレイ時に別のルートを選びやすくで良いですね。stram版も買ったので続きが出る前にまた遊んでみようと思います。
    まさかSorcery!のことがブログに書かれるとは思わず、すごく嬉しかったです。

    こちらのサイトにはTBSの日本語化で初めて利用させてもらって以来、まだ未プレイのものもありますがそめぃけさんが翻訳したものすべて導入させてもらいました。自分でももっと日本語化されていないゲームを遊んで楽しみながら英語を学びたいと思いつつも、やはり母国語で遊べるというのは本当に楽しいです。
    最近はますますsteamで大作や小作品ながらも魅力的なゲームがたくさん出て来ているみたいなので、そめぃけさんが次回どんな作品を翻訳するのかすごく興味深く楽しみです。
    長々と書いてしまいましたが感謝の気持ちを込めて、素敵な翻訳いつもありがとうございます。それではまた。

    返信削除
    返信
    1. こういったゲームに出会うと「いつまでも面白いものってあるんだな」と感じます。一度ちゃんとゲームブックを手に取ってみたいですね。

      私が趣味で翻訳したものがゲームを楽しむ助けになっているなら嬉しいです。これからも様々なゲームを翻訳していくつもりですので、今後ともよろしくどうぞ。

      削除